相楽 洋

相楽 洋
原子力工学部門

職名
教授
電話
03-5734-3074
Eメール
m.isct.ac.jp
研究室HP
https://sagara.zc.iir.titech.ac.jp/
研究者リンク
ResearcherID | ORCID

研究の特徴

原子核反応から環境動態まで小さな世界と大きな世界を大規模数値解析で連続的に結び、安全・セキュアでレジリエントな革新的原子力システムおよび核不拡散科学・技術を研究し、社会的課題の解決策を追求しています。

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研究の概要

  1. 高安全・核セキュリティ及び低廃棄物処分負荷を同時達成する革新的原子力システム研究
    強い固有の安全性を有する革新的原子炉や小型モジュール型炉の活用は、原子力の多用途利用を可能とし社会要請に応える柔軟性を大いに高めるが、一方で核テロなどの新たな脅威への対策強化を必要とする。未然防止に加え、例え事象が起こっても重大な進展を防ぐレジリエントな原子力システム研究を行っている。事故耐性燃料の一つであるケイ化物燃料を用いた高安全・核不拡散性を有する中小型軽水炉や、受動的炉停止デバイスを装荷し固有安全性を強化したナトリウム冷却高速炉概念など、設計による安全・セキュリティ強化、さらに高レベル放射性廃棄物対象であるマイナーアクチニドの有効活用による低処分負荷を同時追求している。

  2. 核不拡散科学・技術の追究
    核物質の兵器転用や不法移転を検知するための科学・技術を研究している。核物質から放出されるガンマ線・中性子線を用いた簡便で高精度な断層撮影法の開発、核物質からの中性子同時計数法や不揮発性核分裂生成物由来の高エネルギーガンマスペクトロスコピーを用いた次世代燃料や燃料デブリ中の核物質を定量する非破壊測定技術燃料の開発、重篤に遮蔽された核物質への高エネルギー光子ビームによる問いかけ検知手法の開発等を行っている。これらの技術により、核燃料物質の不法移転を早期検知し、自由で柔軟な原子力利用のセキュリティに貢献する。

キーワード

安全、セキュリティ、保障措置、核不拡散科学技術、システム設計・評価、環境動態、マルチフィジックス数値解析